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犬鷲のマフムート将軍
本作の主人公。トルキエ将国史上最年少将軍(パシャ)。17歳という若さで将軍にまで上り詰めた天才少年。戦争を嫌い、戦争を防ぐために奔走する。犬鷲・イスカンダルをパートナーとして連れている。
毒薬のザガノス将軍
トルキエ将国の軍事と行政を司る『十三人の将軍(パシャ)』の1人で、国内13州の第1州を統治する。対バルトライン帝国の強硬派で帝国への徹底抗戦を唱えている。冷徹で事態によっては部下を切り捨てることも辞さない。
燈台の都(ポイニキア)の市長の息子。権力の保持に没頭する父親を嫌い、父の跡を継ぐことを心底嫌がっている。スレイマンの誘いを受け、ポイニキアの耳役(クラック)となる。
海の都(ヴェネディック)共和国に属するブレガ商会の私兵隊長。常人離れした身のこなしをしており、戦闘時には吹矢を駆使する。ヴェネディック艦隊の船団長(カピタン)であるブレガを親のように慕っている。
黒翼のスレイマン
トルキエ密偵網『目と耳(ギョズ・クラック)』の長官。ザガノスの命を受け、『目と耳』を作り上げた。マフムートと同じトゥグリル族出身で犬鷲・カテリーナをパートナーとしている。
大都市のカリル将軍
ザガノスと同じ『十三人の将軍(パシャ)』の1人で、国内13州の第7州を統治する。将軍の中では一番の古株。マフムートの恩師であり、将軍としての在り方などを教示する。
バルトライン帝国筆頭大臣。知略に富み、常に先読みを行っている奇才。様々な陰謀・策略を用いて他国侵略による帝国国土の拡大を図る。
バルトライン帝国領エルルバルデスの女公爵。バルトライン帝国皇帝ゴルドバルト11世の姪にあたる。荒々しい性格で、時にはルイの立案した作戦を無視して行動することもある。
レレデリクに仕える側近。故郷のエルルバルデスの未来のためレレデリクと共にルイの策略に加担する。帝国屈指の精鋭と言われるエルル山岳兵を指揮し、また自身の戦闘能力も極めて高い。
央海(セントロ)の交易を取りしきる海の都(ヴェネディック)共和国の元首(ドージェ)。ヴェネディックを愛し、自国の安寧や利益を最優先に考える。国のためであれば非情な行動に徹することもできる合理主義者。
海の都(ヴェネディック)艦隊の船団長(カピタン)兼、自身が運営するブレガ商会の船団長。央海(セントロ)での交易において海賊行為などが行われないように取り締まっている。15年前、アビリガを引きとり、自身の子供のように育てた。
将王 紅虎のバラバン
大トルキエの一国であるムズラク将国の3代目将王(スルタン)。ひどく攻撃的な性格だが、軍事的才覚に優れる。顔の美醜にこだわりを持ち、自身の側近部隊・イェニチェリを美形のみで構成している。大トルキエ将軍会議(ディワーン)にて帝国軍の侵略に備えた大トルキエ体制への移行に反発し、トルキエ将国と四将国の対立を引き起こした。裏では帝国ともつながりを持っている。
将弟太刀持ちのバヤジット
大トルキエの一国であるムズラク将国の将王(スルタン)バラバンの弟。親トルキエ派で将弟(ベイオウル)でありながら耳役(クラック)を務めている。帝国と手を結んだバラバンに叛意を示すとともに、逆賊とされたアイシェを匿い、ムズラク将国から追われることとなる。
将姫 洋梨のアイシェ
大トルキエの一国であるバルタ将国の将王(スルタン)ファトマの娘。バラバンとバヤジットの姪でもあり、バヤジットのことを幼いころから慕っている。強い意志を持ち、客観的な判断をできるが、時に行き過ぎた大胆な行動を起こすことがある。
大トルキエ体制への移行に反対したファトマに反発し、自らバルタ将国の政務をとろうとするが失敗。王宮を飛び出しバヤジットに助けを求める。
将太子 剣のオルハン
大トルキエの一国であるクルチュ将国の将王(スルタン)セリムの息子で、アイシェの婚約者。明るく人柄はよいが、気弱ですぐに泣くため、アイシェからは泣き虫と言われている。戦争や政治のことに関しては非常に疎い。アイシェを守るため父であるセリムを討ち、自ら将王となった。
将子武器商のイスマイル
大トルキエの一国であるブチャク将国の将王(スルタン)ウズンの45番目の息子。利に敏く、ブチャクで1,2を争う規模のジン商会の後継者でもある。商会では屈強な傭兵集団・オルケスタを雇い、また高い情報収集力を有している。帝国と手を組んだウズンの考えの甘さを指摘し、バヤジット達に協定の話を持ちかける。
花の都(フローレンス)共和国で三年連続大統領(ゴンファロニエレ)を務めている。美貌を利用した対人術と狡猾な交渉術を駆使する。
バルトライン帝国陸軍大将。戦場を制する実力と部下を戒める高潔さを併せ持つ。侵略による領土拡大に対して否定的な考え方を持っていたが、ゴルドバルト11世の命を受け、スコグリオ公国を侵攻し、ルメリアナ大戦の口火を切る。
タウロ市の傭兵集団、牡牛団(エル・トーロ)の一員。常に飄々とした態度をとっており、捉えどころのない性格。報酬を第一に考え、自分を高く買ってくれるものに対しては従順に働く。
城塞都市・天上の都(シエロ)共和国の元首。救貧院を基盤として形成した国の名残として院長(ディレクトル)と呼ばれている。一人でも多くの人が幸福な結末(フィナル・フェリス)にたどり着くことを信念としている。
天上の都(シエロ)共和国の院長(ディレクトル)秘書。院長であるカルバハルを慕っている。物静かで淑やかだが、どんな状況でも意思を貫く強さを持っている。
バルトライン帝国宰相秘書官兼軍監。敬愛するルイから領土拡大の思想と地図を読む力を学んだ。ルイの命を受け、軍監としてピノーの指揮する軍に参加し、他国の侵略を推し進めるようにけしかける。